これから国家資格であるキャリアコンサルタント資格の取得をしようと思ったとき、「費用はどれくらいかかるだろう」と考えてしまいます。
キャリアコンサルタント試験に挑戦するためには、まず専門スクールで学ぶための学費を検討しなければなりませんよね。(すでに経験等の受験要件をクリアしている方を除きます)
しかし、キャリアコンサルタント試験に合格した後にもかかる費用はあります。
今回は、キャリアコンサルタントになる受験〜登録〜更新にかかる費用について。
この記事を書いている私は、宅建・FP・衛生管理者・キャリアコンサルタント試験に短期一発合格しています!
これからキャリアコンサルタントを目指す人や合格した人へ参考になれば幸いです。
キャリアコンサルタント資格にかかる費用とは
キャリアコンサルタント受験要件を満たすための講習の受講費用
国家資格キャリアコンサルタント試験を受験するためには、「受験資格」というものがあります。
誰でも受験できるわけではありません。
まずはこの「受験資格」を得るための養成講座に費用がかかります。
この費用については、各スクールによって違いがありますので「いくら」とは言い切れませんが、大体30万弱〜40万弱の間くらいのイメージ。
養成講座以外にも合格対策講座などを別途受講する場合はプラスの費用がかかってきます。
学校選びは値段の高い安いだけでではなく、各スクールの特色やカリキュラム等によって自分にあったものを選びましょう。
ハローワークの給付金で「専門実践教育訓練給付金」という制度があり、要件を満たせば支払った費用の50%〜70%程が支給されることもありますので、実質的にかかる費用を抑えることができます。
この給付金制度は複雑なので、スクールやハローワークで確認してみるといいでしょう。
ちなみに私が学んだスクールは「LEC東京リーガルマインド」でした。
値段が比較的安く、受験までのスケジュールが最短だったため選びました。
とにかく早く受験して合格したかったので。
結果、一発合格できたので良かったです。
LEC東京リーガルマインド・キャリアコンサルタント養成講座給付金制度も要件を満たしたので、結構な金額の給付を受けることもできました。
受験資格や合格体験記については過去のブログキャリアコンサルタントになるには!試験勉強法と一発合格体験記で触れていますので参考にしてみてください。
私のキャリアコンサルタント実技試験体験談
また、キャリアコンサルタント試験の難易度が高いと言われる理由の一つが「実技試験(論述試験・面接試験)」です。
一発合格のために私のやったこと。
「論述試験」は何度も書くこと。
本番では制限時間内に記述しなければなりません。
何度も各練習をしておくことで落ち着いて望むことができます。
それでも本番では制限時間いっぱいまで使って書くことになりましたが…。
そして、「面接試験」はロールプレイを何度も繰り返すこと。
本番では間違いなく緊張します。
私も試験が始まる前はかなり緊張しましたが、いざ本番が始まってしまうと良い感じで臨む事ができました。
これは、何度もロールプレイを繰り返したおかげだと思っています。
私のロールプレイの練習相手は家族や勉強仲間などでした。
合格したので良かったのですが、ロールプレイ相手は素人。
練習にはなるのですが、「良かったのか悪かったのか」「試験での評価につながるのか」イマイチわからないままのロールプレイでした。
合格をより確実にするためには、このロールプレイを攻略する必要があります。
実技試験におすすめの対策
「キャリコレ」
キャリコレは、キャリアコンサルタントを目指す人のための試験対策講座サービス。
キャリアコンサルタント資格取得者からオンラインで筆記試験および実技試験の指導が受講できます。
私自身も悩みましたが、キャリアコンサルタントの実技試験(論述・面接)は「できているか・できていないか」の判断が自分では難しいです。
キャリコレなら、試験知識を有したプロのキャリアコンサルタントに実技試験(論述・面接)指導してもらうことができます。
プロの指導が欲しい人、ロールプレイの練習相手が見つからない人にはおすすめのサービスです。
キャリコレのHPはこちらキャリアコンサルタント試験の受験費用
受験を満たし、いざ試験を受けるための受験費用としては以下の通り。(2022年3月時点)
学科試験 8,900円(税込み)
実技試験 29,900円(税込み)
試験団体は2つありますが、どちらも同じ金額となっています。
学科試験・実技試験を合わせるとかなりの金額になりますね。
この費用のことを考えると、2回も3回も受験したくないです。
できる限り1発合格を目指しましょう。
キャリアコンサルタント合格後の登録費用
無事にキャリアコンサルタント試験に合格したら、キャリアコンサルタントを名乗るために「登録」をする必要があります。
合格しただけでは、「キャリアコンサルタント」と名乗ることができません。
名称独占資格については、キャリアコンサルタント試験に合格したら!合格後は登録しよう!というブログでも触れていますので、そちらも参考にしてみてください。
キャリアコンサルタント合格後、「登録」にかかる費用には「登録免許税」と「登録手数料」があります。(2022年3月時点)
登録を行うためには、法令に基づき、次の登録手数料と登録免許税の納付が必要です。
免許税 9,000円(収入印紙)
登録手数料 8,000 円(非課税)
国家資格キャリアコンサルタントWebサイト 登録センターより引用
登録に、合計17,000円が必要となります。
登録が済むと登録証が発行され、はれてキャリアコンサルタントを名乗り活動をスタートすることができます。
キャリアコンサルタント資格の更新講習にかかる費用
登録したら永久的にキャリアコンサルタントを名乗れるわけではありません。
登録の有効期限は5年。
有効期限を延長するには更新が必要になります。
更新するためには下記の講習を受ける必要があります。
キャリアコンサルタントの登録を継続するためには5年ごとに更新を受けることが必要となります。更新を受けるためには、以下の厚生労働大臣の指定を受けたA及びBの講習を受ける必要があります。
A キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な知識の維持を図るための講習につき8時間以上
B キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な技能の維持を図るための講習につき30時間以上
ただし、以下の事由は合計10時間以内に限り上記B(技能)の講習を受けたこととみなされます。
・技能検定キャリアコンサルティング職種1級に合格したキャリアコンサルタントから、キャリアコンサルティングの実務に関する指導を受けた時間
・キャリアコンサルティングの実務に従事した時間
注意
キャリアコンサルタントとして登録後に技能検定キャリアコンサルティング職種(1級・2級)に合格した方は、合格後5年以内に行う更新において必要となる上記A(知識)及びB(技能)の講習が免除されます。
また、技能検定キャリアコンサルティング職種1級を所持している方は、上記B(技能)の講習が免除されます。
国家資格キャリアコンサルタントWebサイト 登録センターより引用
更新講習について詳しくは国家資格キャリアコンサルタントWebサイト 登録センターを確認してください。
要するに、更新するためには
「知識講習8時間以上」と
「技能講習30時間以上」
をクリアする必要があるということですね。
この講習は、「厚生労働大臣の指定を受けた講習」をうける必要があり、費用もかかってきます。
キャリコンに関する講習なら何でもいいわけではないので、受講前に確認しておきましょう。
この費用は、講習によって差はありますが、6〜7時間で1万円〜2万円以上かかるものが多いです。
すべて有料であれば10万円もしくはそれ以上かかるかもしれません。
所属団体によっては無料でうけられるものもありますが、ある程度の受講費用は覚悟しておいたほうが良さそうです。
ちなみに私の場合、
「知識講習」の8時間は、所属している団体で無料講習を受講してクリアしました。
「技能講習」の30時間は、
有料の講習7時間、無料の講習17時間、キャリコン実務に従事した10時間。
※実際にキャリアコンサルティングの実務に従事した場合は、証明をうけることで10時間まで技能講習をうけたこととみなされます。
ということで、計34時間分(30時間以上をクリア)。
結果的に有料での講習は7時間分のみで済みました。
たまたま所属していた団体での無料講習や勤めていた会社の所属していた団体の無料講習を受講できたのはラッキーでした。
有料の7時間分の受講料は約20,000円。
5年以内に、「知識+技能講習38時間分」をすべて有料講習で受けるとなると数万円は覚悟したほうが良さそうです。
5年ごとのキャリアコンサルタント更新にかかる費用
最後に、キャリアコンサルタントの登録を継続するための5年ごとに更新費用について。
キャリアコンサルタントの更新には、「更新手数料」がかかります。(2022年3月時点)
更新手数料「8,000円(非課税)」
先ほど説明した更新講習(知識+技能38時間分)を受講し、更新手数料を支払うことで更に5年間キャリアコンサルタントとしての資格を更新することができます。
まとめ
キャリアコンサルタントの資格取得から合格後の更新までの費用についてのまとめです。
・養成講座費用 約30万円〜40万円弱程度(参考程度)
・試験費用 学科 8,900円(税込み) 実技 29,900円(税込み)
・登録費用 免許税9,000円(収入印紙) 登録手数料 8,000 円(非課税)
・更新講習費用 場合によるが約10万円もしくはそれ以上(すべて有料講習の場合)
・5年ごとの更新手数料 8,000円(非課税)
こうやって見てみると、キャリアコンサルタントとして活動するには結構な金額がかかることがわかりますね。
試験費用・登録費用・更新手数料に関しては上記の金額が変わることはありません。
しかし、養成講座費用は各スクールの割引制度やハローワークからの給付金制度を活用することで、費用を抑えることも可能です。
また、キャリアコンサルタントとして実務に従事する場合はその時間も10時間まで入れることで講習を受ける時間を減らせます。(証明書が必要)
その他、
「受験のための問題集や合格後の勉強のための資料代」
「キャリコン団体への入会金や年会費」
などなど細かく言えばキリがありませんが、ざっくりとした金額・イメージとしてはこんな感じの費用がかかります。
キャリアコンサルタントとして活動するためにかかる費用として参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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