会社という組織で働いている人は多いと思います。
しかし、「会社という組織で働くことに向いていないのでは…」
という人も中にはいるのではないでしょうか。
組織で働くことに疲れてしまった人が、これからの人生を考えるヒントとなれば幸いです。
この記事を書いている私は、人材業界で10年以上の経験を積み、現在は(国家資格)キャリアコンサルタントとして、転職希望者などに対して職業相談を行っています。
その経験をもとに、仕事で悩んでいる人に役立つ記事を書いていますので、最後まで読んでみてください。
仕事が辛い人…そもそも組織で働くことに向いてない?
正規・非正規含めて、日本では大半の人が会社組織で働いているのではないでしょうか。
世の中の流れに沿っていけば、就職活動をしてどこかの企業に就職するのが一般的になっています。
「なんとなく流れに沿って」
「会社という組織で働くのが普通だから」
という理由で自分の就職を決めてしまっていないでしょうか。
キャリア相談を受ける中でも、組織で働くことに向いていない・苦手意識を持っているような人も少なからずいます。(私自身も含めて)
私の場合ですが、仕事選びの基準として、人数が少なめな職場を無意識に選んでいたような気がします。
上司1人と部下の私だけだったり、上司・同僚2人・事務員さん1人みたいな所だと、なんとなく安心して就職を決断することができていました。
当然、バリバリの組織で働くことに喜び・やりがいを感じて働いている人もいます。
そういった人は、組織で働く環境が合っているので問題ないと思います。
しかし、仕事が辛いと感じている人は、仕事内容・人間関係などで悩んで転職を考えはじめます。
転職して、仕事内容や職場環境、人間関係が変わることで、やりがいを感じて働くことができるようになるのであれば、問題ありません。
でも、そもそも会社組織で働くことに「向いていない」「苦手意識がある」場合、流れのままに転職したとしても、転職先がまた会社組織。
そしてまた辛くなる…同じことの繰り返しです。
やりたいことをやっている人はイキイキしている
キャリア相談の中で(※以下の例は個人的な内容のため、少し内容は変えてあります。)、
大企業で働いていて体を壊し、自分の将来を見つめ直して「ネイリスト」の道を目指すことを決め、小さな店舗で働き、技術を磨きはじめて仕事が楽しくなった、という人がいました。
その人に話を聞いてみると、
「自分の意志でやりたいことをやっているだけでも仕事は楽しい。」
「さらに、働く組織の形が変わったことも大きな理由の一つ。」
とのことでした。
とてもイキイキと笑顔で答えてくれて、本音で仕事が楽しいんだなということが伝わってくるほどでした。
学校を卒業する前に、皆が当たり前のように就職活動をしていたので、考えることなく流れに沿っていたそうです。
ネイルサロンも組織ではありますが、大企業などの組織とはやはりイメージが変わってきます。
仕事が辛いなら…出来るか出来ないかを考えずに本音を言ってみる
また、別の相談者の例で、
「転職を考えているが、転職サイトを見ても自分が何をやりたいかわからない」
「自分の軸が何なのかわからない」
という相談がありました。
「出来るか出来ないかを考えずに、心からやってみたいことは何ですか?」
と尋ねてみると、
「自然ガイド」「パークレンジャー」などなど。
会社組織で働くのとは、大きくイメージが違います。
私は、いつも「出来るか出来ないかを考えずに…」と聞くようにしています。
当然、経済的・現実的な問題もあるので、「出来ないのに考えても仕方ない…」という意見もあると思いますが、自分の本音を知っておくという点で無意味なことではないと考えています。
その相談者の方は、転職活動といえば「転職サイト」!
ということで、転職活動の流れに沿って当たり前のように「転職サイト」を眺めていたそうです。
当然、サイトに掲載されている中で選んでいるので、心から「これだ!」と思うような仕事が見つかりません。
「掲載されている中ならこの仕事かな…」という感じ。
はじめは、「やりたいことがわからない…」「自分の軸がわからない…」と言っていましたが、本音の部分がズレていたので軸がハッキリしなかったのです。
そもそも、転職サイト内にあるような仕事内容にズレがあったのです。
本音を話しだしたら、みるみる元気になり、声にハリが出てきました。
心の中から湧き出てくる、「自分のやりたいこと」を知っておくことで、進む方向性が見えてくることもあります。
もし、今の仕事が辛いと感じているのであれば、
「出来るか出来ないかを考えずに、本音で心からやってみたいことは何か」
を自分に問いかけてみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、本音の部分で「組織」で働くことに抵抗を感じているかもしれません。
dodaやりたいことが今は難しくても…
今回の転職では、「自分のやりたいこと」が状況的に難しかったとしても、
例えば、
「自分のやりたいことを、次回の転職のタイミングで考えてみる」
「組織の中で働きながら、自分のやりたいことを叶える機会をうかがってみる」
「今のうちに自分の興味に関して、調べられることは調べる」
「働きながら、興味のある分野の勉強をはじめてみる」など。
こうなってくると、自分の思考や行動が変わってきます。
目的が出来ることで、今やっている仕事にもいい影響が出てきます。
まずは、自分の心からやりたいことを「理解してみる」ところから始めてみてはいかがでしょうか。
※今回の記事は、組織で働くことが良いとか悪いとかを言っているのではなく、辛いのであれば自分の本音を理解してあげることで解決に向かう可能性があるということです。
この記事が、仕事が辛くて悩んでいる人の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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