転職活動をはじめて採用面接で聞かれて困るのが「転職理由」「志望動機」です。
転職活動における悩みのなかで「転職理由」「志望動機」についてどう言えばいいか?という相談をよく受けます。
転職理由・志望動機は転職活動で採用担当者が重視する項目です。
今回は「転職理由」「志望動機」についての解説をしていきます。
転職理由・志望動機の答え方|面接で聞かれたときの注意点
この記事の内容
・転職理由・志望動機は自分の転職活動のストーリーを納得してもらうこと
・転職理由・志望動機を考えるポイントは3つです
・よくある転職理由・志望動機NG例
・転職理由・志望動機回答例
この記事を書いている私は、人材業界で10年以上キャリア相談経験のある国家資格を持ったキャリアコンサルタントです。
数多くの相談を受けてきた経験をもとにポイントをまとめましたので、最後まで読んでみてください。
転職理由・志望動機は自分の転職活動のストーリーを納得してもらうこと
転職理由・志望動機を面接で聞かれるのは、採用担当者に自分の転職ストーリーを納得してもらうためにすることです。
【転職理由】
①なぜ転職することになったのか
②転職して何を実現したいのか
【志望動機】
①なぜその企業を選んだのか
②その企業に入ったらどう貢献できるか
③将来どうなっていたいのか
このような流れで、しかも矛盾がなくつじつまが合っていることが必要です。
順番にポイントを解説していきます。
転職理由・志望動機を考えるポイントは3つ
①転職理由はネガティブをポジティブに
まず、志望動機とセットでこたえられるようにしておきたい「転職理由」。
転職活動をしているということは、きっかけとなった理由があるはずです。
面接で聞かれた場合に志望動機と矛盾していないことが必要となってきます。
その転職理由はネガティブなものにならないように言い換える必要があります。
NG例をみてから回答例をみてみましょう。
転職理由のNG例
転職理由の悪い例として、
「上司との人間関係でそりが合わずに転職を決めました」
「労働時間が長すぎ・忙しすぎて転職を決めました」
「給料が少ないので転職を決めました」
というように、ネガティブな理由をそのまま伝えてしまうことです。
自分に非がなかったとしても、転職の面接ではネガティブな理由をそのまま伝えるのはやめましょう。
転職理由の回答例
「人間関係が悪く連携が取れない」なら、
チームで協力して目標に向かって○○を成し遂げたい。
「労働時間が長する・忙しすぎる」なら、
長時間勤務ではなく、効率的に生産性を高められる環境で働きたい
「給料が少ない」なら、
やったことに対して正当な評価してもらいたい
こんな感じでポジティブに言い換えます。
このように転職理由をポジティブなものに変換することで、前向きなイメージで志望動機へとつなげることができます。
②志望動機は「その会社を選んだ理由」を答えるための情報収集が必須
志望動機を考えるには、その会社についての情報収集が必須となります。
「給料が少ない」なら、
やったことに対して正当な評価してもらいたい
という例をあげましたが、これだけでは理由としては弱いです。
志望動機は「貴社だから応募している」という特別感がないと面接担当者は、「別にうちでなくてもいいよね」と受け取ってしまう可能性があります。
そこで必要となってくるのが情報収集です。
志望動機は、「なぜうちの会社なのか」という面接官の疑問に回答することです。
「どのくらいの熱でうちを応募してくれているのだろう」というのは、面接官が気にするポイントとなってきます。
面接官からの「なぜうちの会社なのか」に答えるためには、その企業に対しての情報収集が必須となってきます。
「事業内容や理念」
「社風・価値観」
「どのような人材が欲しいのか」
HPと今回の求人内容を読み込んでおきましょう。
その企業に店舗があれば行ってみたり、商品があれば実際に手に取ってみたり、パンフレットを読んでみてもいいでしょう。
相手に対して、「興味を持っています」というのが伝わるようにしておきたいです。
しっかりと情報収集ができると、志望動機の説得力が上がり、面接官へのアピールとなります。
情報収集をしたら、その企業にどのように貢献できるのか、自分を採用するメリットなどを結び付けます。
志望動機のNG例と答え方の参考例をみていきましょう。
志望動機のNG例
学ばせてくださいが強すぎる
学ぶ姿勢をアピールするのはいいのですが、伝え方には注意が必要です。
「何もできないから教えてね」と受動的に取られないようにしてください。
即戦力として貢献しながら、足りないところは自ら補っていく能動的な態度を示しましょう。
魅力が条件・待遇だけ
しっかり休みがとれる・残業が少ない・給与が魅力的などの理由は、応募するにあたっては重要なポイントです。
しかし、「他にもっといい会社があればそちらを選ぶのではないか」という印象が強くなります。
働く意思をあまり感じられないと受け取られてしまう可能性があります。
条件・待遇だけの理由にしないようにしましょう。
事業内容や理念に共感したのみ
「事業内容や理念に共感しました」という志望動機は安易に答えるべきではありません。
「共感した」だけなら誰でも答えられます。
ポイントとしては、「共感した」だけでなく「どんなところに共感したのか」まで説明できるようにしておくと自分オリジナルの志望動機となります。
志望動機の答え方(参考例)
①私はこれまで○○の経験を積み、○○をしてまいりました。
それにより○○を身につけることができたと考えています。
具体的には………を達成することができました。
②前職での経験を生かし、御社で〇〇の業務に携わり、今後展開を予定している〇〇に貢献できればと考えて応募させていただきました。
志望動機の答え方の流れとしては、
①これまでの経験上での自分の強み、これからやっていきたい興味を伝える
②その会社で自分の強みを活かして貢献できることを伝える
このような流れで伝えることができれば、面接官に納得してもらいやすくなります。
③志望動機は転職理由とセットで一貫させておく
面接官が気にするのは、話の流れ(ストーリー)に「つじつまが合っているか」ということです。
この転職理由と志望動機を一貫させる必要があります。
例えば、
①「転職理由」→やりたい仕事ができない
だから、
②「志望動機」→この会社なら自分のやりたい仕事ができる
こんな感じで、ストーリーにつじつまが合っていれば、面接官も納得しやすくなります。
まとめ|転職理由・志望動機は一貫した答えを準備しておく
今回の記事のまとめです。
志望動機を考えるポイントは3つ
①「転職理由はポジティブに」
②「志望動機に説得力をつけるために情報収集する」
③「志望動機は転職理由と一貫させる」
こんな感じとなりました。
転職活動で志望動機を答えることは避けられません。
以下に採用担当者を納得させられるかがポイントとなります。
転職理由から志望動機まで一貫した答えを準備しておきましょう。
コメント