高校生で大学へ進学することは決めているんだけど、実際に無数にある大学の中からどうやって選べば良いのかわからず迷っている人は多いですよね。
この記事を書いている私は、仕事に就いている社会人の職業相談を受けているキャリアカウンセラーです。
件数は少ないですが、キャリアカウンセラーとして学生の相談を受けることもあります。
そんな中で多い相談は「大学へはいくことは決めている!でもどこへいけばいいの?」です。
私は普段、進路指導をしているわけではありません。
なので、大学を卒業して、すでに仕事に就いている方々の相談を受けている私(キャリアカウンセラー)の視点から見た大学の選び方についての記事となります。
大学選びに迷っている方の参考になれば幸いです。
大学選びは『文系・理系の選択』が重要!
将来のゆめ・仕事や、学んでみたいこと、趣味などから考えてみましょう。
文理選択は将来に関わってくる重要なこととなります。
では、なにを基準にすればいいのか。
文理選択の際に注意すべき3つのポイントを解説していきます。
将来の夢・仕事について考えてみる
大学へ行く目的・理由は人それぞれです。
「憧れの〇〇大学へ入りたい」
「少しでも就職に有利な大学へ入りたい」
これも立派な理由です。
「将来のことは大学に入ってから考える」というスタンスでもありだと思います。
逆に自分の将来なりたいものが決まっていて、迷いなくその道へ進んでいる人は進路で迷うことは少ないと思います。
「限られた選択肢の中で迷うことができる」と言ったほうがいいでしょうか。
例えば、
「音楽に関する仕事をしたい」
という人が、音楽を学ぶために大学へ進学するとなれば、選択肢は絞られます。
「音楽をやりたい→音大」
凄くシンプルですよね。(あくまでもイメージとしての例ですが…)
この場合、大学へ進学することがゴールではなく、あくまでも過程となります。
それを、先程あげた「すこしでも就職に有利な大学へ入りたい」という理由だと…
漠然としている感じがしますよね。
就職に有利…と言っているので、卒業後のことを考えているようにおもえますが、これでは夢とは言えず曖昧すぎます。
選択肢が絞られず、大学選びに加え、学部選びまで入れたら膨大な数になってしまいます。
迷って当然ですよね…。
先程も書きましたが、「大学に入ってから将来何をしたいかを考える」というスタンスもあるので、「憧れの大学」「自分の学力にあった大学」から選ぶのももちろんありだと思います。
ただ、「大学へ行くのは決まっている…でもどこがいいかわからない。」という人への大学選びの考え方の一つとしてお伝えしたいのは…
遠回りに感じるかもしれませんが、
「将来の夢・仕事について考えてから大学を選択する」
ということです。
学びたい事から考えてみる
将来の仕事を考えつかないという人は多いと思います。
そういった場合は、今後何を学びたいのか考えてみる。
学んでみたい事があれば、学部を絞り込むことができます。
趣味から考えてみる
上記の理由では決められない人は、自分が好きなものが何か考えてみましょう。
趣味や自分の好きなことは、かえがたい事実です。
このあとで説明する、自己理解にも繋がりますが、趣味などの自分から進んでやってしまうことはなにか。
すべてをつなげるのは難しいかもしれませんが、自分が楽しんでできることを知っているか知らないかで、今後の人生が大きく変わってきます。
ちょっとしたことでも、学びたいと思える分野を見つけるきっかけとなります。
職業選びも大学選びも「自分を理解すること」が鍵となる
普段キャリア相談を受けている私の視点から、一つの考え方としてお伝えさせていただきます。
先程、選択肢が多すぎて迷うのは当然…と書きました。
その理由の一つは、自分の軸が決まっていない事が挙げられます。
「無数にある大学から選ぼうとする」から迷う…。
そうではなく、将来自分はどうなりたいか(どんな職業につきたいか)を考えてから選んでみる。
高校生からすると少し先の話になりますが、社会人になったとしても人生は選択の連続です。
社会人になっても大学選びと同じように、人生(職業)の選択で迷っている人は多いです。
(一度入った職場を変えるために転職する人は多いです。むしろ、今の時代、転職して当たり前と言っても過言ではありません。)
そんな職選び…、就職や転職で大事になってくるのは、自分のことを知る「自己理解」です。
普段、自分気持ちって考えているようで、蔑ろ(ないがしろ)にしていたりします。
大学選びも同じです。
そこで…、
「自分って、どんなことが得意だろう・苦手だろう」
「自分って、どんなことが好きだろう・嫌いだろう」
「自分は将来どんな人間になりたいだろう」
というように、「どんな大学が良いだろう」ではなく、
「自分は将来どうなりたいだろう」ということを考えて、それから大学を選ぶという順番。
視点を外側にある大学へ向けるのではなく、内側にある自分に向けてみることです。
大学選びに限らず、人生の選択に迷ったときに最後に頼りになるのは「自分」なんですよね。
視点を自分に向けてみることで、大学選びのアプローチが、自分軸からの発信となり迷いにくくなります。
大学進学は、あくまでも将来の夢への過程となるのです。
例えば、
「大学の選択に迫られている」
⇓
「数多い大学から良さそうな大学を選ぼうとする」
⇓
「自分にとって良さそうな大学って何?」
⇓
「選択肢が多すぎる」
⇓
「迷う」
という流れ。
今、このように迷っているなら…
「将来やりたいこと(夢)を考える。(例・音楽)」
⇓
「それを叶えるために大学へ進学するとしたらどんな大学が良いか。(例・音大)」
⇓
「選択肢は絞られる」
⇓
「絞られた選択肢の中から自分にピッタリの大学・学部を選ぶ」
という流れになります。
選択肢を絞ることが全てではありませんが、絞られていると、その大学に対する情報を取得することに集中できるというメリットがあります。
今の時代、大学側も独自の強みや特色を打ち出しています。
その大学の特色をしっかりと掴み、自分の進みたい夢に合った大学選択をする事が重要であると考えます。
絞られた選択肢の中から、自分の考えとして(自分軸を持って)、じっくりと考えることが出来ます。
今、大学進学することは決めているけど、どの大学がいいかわからずに迷っているのであれば、まずは、自分のことを知る「自己理解」について意識してみることをおすすめします。
大学の選び方がわからない人におすすめの本
大学選びをはじめからていねいに【改訂版】
この本は、大学の選び方について丁寧に書かれています。
受験の基礎知識・留学について・学部、学科の枠組み等、大学選びについて知りたい情報が詰まっています。
さらに「自分の将来をイメージするワークシート」が載っているため、ワークシートに沿って、自分のことを考えるきっかけづくりにも使えます。
大学選びのための職業・進路案内 夢が見つかる533職業
自分のことを知るためには、世の中にどんな仕事を知るのかも重要な情報となってきます。
この本には、世の中にある533の職業が掲載されています。
それを眺めて興味のありそうな仕事を調べてみるのもいいかもしれませんね。
その仕事につくための「進路フローチャート」も書かれているので、興味のある職業がどんな進路を進めばよいか、サクッと書かれています。
イメージを沸かすために良い本だと思います。
まとめ|大学の選び方がわからないなら将来について考えてみる
大学選びで迷ったら
将来の夢・仕事について考えてみる
あくまでも、迷ったときの考え方の一つとして参考にしていただければ幸いです。
皆さんにとって、よい大学選びができることをお祈りしています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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