転職における面接について。
書類審査に通過し、いよいよ面接。
面接の準備として、マナーや聞かれそうな質問への回答の確認などをしっかり対策していると思います。
しかし、それは「見られる側」としての準備です。
転職をして面接を受けるということは、これから自分の身をあずけるかもしれない会社です。
入社後に後悔しないためにも、面接で「見る側」としての視点も持つ事が重要となってきます。
この記事を書いている私は、人材業界で10年以上キャリア相談経験のある国家資格を持ったキャリアコンサルタントです。
そんな相談経験からこの記事を書いています。
同じ悩みを持った人への解決への糸口となれば幸いです。
転職面接は「見られる側」だけではなく「見る側」でもある
通常の考えでいけば、応募しているのは自分。
その会社に「入社させてください」「お願いします」
こんなスタンスになると思います。
そうなると、応募先企業の面接担当者に「見られている」立場となります。
身だしなみ・態度・言葉遣い・質問への回答などなど、応募先企業から「見られる」こととなります。
もちろん、これらの「見られる側」の立場としての振舞いはとても重要です。
しっかりと準備して望むべきであると思います。
しかし、冒頭でも書きましたが、採用されれば今後、自分が身をあずける可能性のある会社となります。
そんな会社が、どんな会社なのか。
面接の場は、HPや募集要項からは見ることの出来ない、生の空気を感じられる絶好のチャンスでもあるのです。
「見られる側」だけではなく、逆に「見る側」としても意識しておくと、入社か辞退か迷ったときの大きな判断材料となります。
転職活動の面接｜「見る側」としてのポイント！
面接では自分が「見られている立場」なのは当然重要です。
採用されるよう、自分をよく魅せる準備はした上でのお話です。
それでは、転職面接での「見る側」としてのポイントとはどんな事があるでしょうか。
受付の対応
面接の待ち合わせ時間になったら、内線電話や受付の方へ到着を知らせることが多いと思います。
そんな時の受付してくれた人の対応もチェックしておきましょう。
面接には直接関係ない人物ではありますが、面接官以外の人の態度を確認する為には参考となります。
採用面接の時点ではあなたは客人です。
会社の顔である受付の方が、あなたにどのような対応をするのかは見ておきましょう。
会社の雰囲気をつかむ材料の一つとなります。
面接官の対応
面接において、面接官とは接する時間が一番長くなります。
自分に対してどんな態度をとっているか。
どれだけ言葉は丁寧でも、なんとなく「上から目線だな」とか「感じ悪いな」「この人とは合わない」などの雰囲気を感じ取っておくことが重要です。
面接官は実際に仕事では直接関わらない可能性もありますが、社風やどんな人が働いているかを知るにはとてもいい機会になります。
もしも、直属の上司となる人や一緒に働く人が面接官だったり、同席していたりすればチャンスなので、しっかりと自分への態度を見ておきましょう。
面接時に余裕がなければ、後から振り返ってみてもいいと思います。
この人達と働きたいと感じることができるかどうか、よく見ておきましょう。
職場の雰囲気
自分が今後働く上で、職場環境も重要なポイントとなります。
受付→待合室→応接室の流れだと、職場の雰囲気を見ることは出来ないかもしれません。
企業によって面接場所の環境は異なります。
職場の真横にパーテーションで区切っただけの場合であれば、職場を見ることが出来ます。
応接室に案内される途中がオフィスであれば、横目でチラッと感じ取ることも出来ます。
もしも職場の雰囲気を見ることができそうであればラッキーと思っておきましょう。
じっくり見ることは出来ないかもしれませんが、その職場で働いている人や雰囲気は感じ取ることができます。
職場の雰囲気は、転職活動で後回しになりがちですが、オフィスの広さ・明るさ・綺麗さ・その空間にいる人数・どんな表情で働いているかなど、入社する前に感じ取ることができるのは大きなポイントとなります。
通勤の距離感
通勤の距離感については、「せっかくなので、ついでに」意識しておくといいでしょう。
通勤経路や通勤時間を意識しながら面接会場へ向かう。
一回行くだけなら問題ないけど、毎日通うとしたらどうなんだろう？と感じながら向かってみてください。
通勤環境も毎日のことになりますので、仕事をする上では重要なポイントとなります。
まとめ
転職面接でおさえておきたい「見る側」の視点についての記事となりました。
職場の雰囲気をつかむのに、面接の場はとても参考になるチャンスです。
「見られる側」の意識(自分のマナーや態度など)も当然重要です。
しかし、今回お伝えした「見る側」視点を意識しておくと、採用通知が来たときに「入社か辞退か」で迷った時の判断材料ともなります。
「見る側」を意識すると、自然と客観的な視点となり、緊張も和らぐかもしれませんしね。
面接が決まったら、「見られる側」の準備と合わせて、「見る側」の視点を意識してみてはいかがでしょうか。
今回の記事が、参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント